家庭菜園におすすめの野菜12選!種・苗の選び方や成功へのポイントとは?

家庭菜園におすすめの野菜12選

家庭菜園を成功させるために必要なのが、どんな野菜を選ぶのかということです。

最初から育てるのが難しい野菜にチャレンジしては、なかなか思うように収穫できないことも。

今回は、家庭菜園におすすめの野菜を栽培時期別に紹介します。

加えて、家庭菜園で育てる種・苗の選び方や、家庭菜園を成功させるためのポイントについても解説するので、参考にしてみてください。

目次

家庭菜園で育てる種・苗の選び方

家庭菜園で育てる種・苗の選び方は、以下の3つを考慮するのが良いでしょう。

  • 「種」を選ぶときは袋を確認する
  • 「苗」を選ぶときは状態や虫を確認する
  • 自分に適した栽培日数のものを選ぶ

初心者には育てやすい苗を選ぶのが推奨されていますが、種からしか収穫できない野菜もあるので、好みに合わせて選んでみてくださいね。

「種」を選ぶときは袋を確認する

種を選ぶときは、袋に記載されている以下のポイントを確認しましょう。

  • 発芽率が高いか
  • 耐病性があるか
  • 採取年月日は新しいか

発芽率とは、まかれた種のうち何%が発芽するかを表した数値であり、低いものでは芽が出にくいデメリットがあります。

一方、耐病性は病気に対しての耐性があるかを示したもので、ないものだと手間をかけて育てなければいけないために初心者には不向きです。

また、採取年月日が新しいほど発芽率も高くなるので、こちらも忘れずにチェックしましょう。

「苗」を選ぶときは状態や虫を確認する

苗を選ぶときは、以下のポイントを確認するのがおすすめです。

  • 茎や子葉がしっかりしている
  • 葉が大きく厚い
  • 葉の色が濃い
  • 病気や害虫の影響を受けていない

できるだけ大きく強そうな苗を探し、弱っている可能性の高い売れ残っているものは選ばないようにしてくださいね。

栽培時期に応じて選ぶ

野菜によって栽培時期が異なるので、家庭菜園を始める時期にマッチした種や苗を選びましょう。

栽培時期と外れたときに育て始めてしまうと、上手く育たなかったり虫に侵されてしまったりなどで、思ったような収穫ができなくなります。

次項からは、栽培時期別に家庭菜園におすすめの野菜を紹介するので、参考にしてみてください。

家庭菜園におすすめの野菜【春編】

家庭菜園を春から始めたい方は、以下の野菜にチャレンジしてみましょう。

  • トマト
  • セロリ
  • オクラ

トマト

夏野菜の代表格であるトマトは、春に植えることで収穫できます。

トマトは根がしっかりと張るため、大きめの容器(プランター)を用意しておくのがポイントです。

種から育てることは難しいことから、初心者さんは寒さで失敗しないようゴールデンウィーク後に苗を購入してみてください。

種まきの時期4月
苗の植え付け時期4~5月
収穫時期6~10月

セロリ

豊富な栄養素が含まれており、独特の風味がたまらないセロリも、家庭菜園で育てることができます。

他の野菜と比べて肥料を多く必要とする品種なので、美味しいセロリを収穫するためにも肥料を十分用意しておきましょう。

適度に湿った土が好きなセロリですが、多湿になりすぎると病気を発症する可能性があるため、風通しの良いところで育てるのがおすすめです。

種まきの時期4~5月
苗の植え付け時期7~8月
収穫時期10~12月

オクラ

オクラは、病気や乾燥、強さにも強いので、野菜を育てたことがない方にも一押しです。

背丈が低いうえ収穫量も多いことから、家庭菜園の代表格ともいえるでしょう。

収穫が遅れると成長がし過ぎてしまい固くなってしまうため、花が咲いた後は特に意識して観察してみてください。

種まきの時期4~6月
苗の植え付け時期5~7月
収穫時期種まきから約1.5ヶ月

家庭菜園におすすめの野菜【夏編】

夏から栽培をスタートできる家庭菜園におすすめの野菜は、以下3種類です。

  • モロヘイヤ
  • 葉ネギ
  • 唐辛子

それぞれの特徴について解説していきます。

モロヘイヤ

独特の粘り気が美味しいモロヘイヤは、暑さに強く丈夫な性質なので、野菜を育てたことがない方もチャレンジしやすいです。

寒さを嫌う植物なので、できるだけ日当たりと風通しの良い場所に置いてあげましょう。

モロヘイヤの種子や発芽からしばらくまでの若葉などには毒がありますが、収穫時期の葉、茎などの各部位には含まれないので安心してください。

種まきの時期5~6月
苗の植え付け時期6~7月
収穫時期7~10月

葉ネギ

葉ネギは、種と苗のどちらからも手軽に栽培できる植物です。

今回は、夏に栽培を始められる野菜として紹介しましたが、品種を選べば1年を通して栽培できます。

薬味に大活躍する葉ネギを自分で育てられれば、毎日の食卓がさらに華やかになりますね。

種まきの時期3~4月、9月
苗の植え付け時期4月、6~7月
収穫時期種まきから約1.5ヶ月

唐辛子

辛い料理好きにはたまらない唐辛子は、プランターで簡単に栽培・収穫できる植物です。

栽培に最適な温度は、夜温20~30℃ほどなので、夏の時期に家庭菜園をスタートさせたい方にぴったり。

家庭菜園が初めての方は、タカノツメや日光トウガラシといった品種がおすすめです。

種まきの時期2~5月
苗の植え付け時期5~7月
収穫時期6~11月

家庭菜園におすすめの野菜【秋編】

「秋から家庭菜園を始めたい!」という方は、以下のような野菜を検討してみましょう。

  • 小松菜
  • 水菜
  • 春菊

それぞれの野菜について解説していきます。

小松菜

1年中育てられる小松菜ですが、寒い時期に栽培すると甘くて柔らかい葉を楽しめるので、秋から栽培をスタートさせてみましょう。

種から育てる方法が一般的であり、2週間おきに分けて種をまくと長く食べられます。

育ちすぎると葉が固くなり悪も出るため、草丈が20〜25cmほどになったら収穫してくださいね。

種まきの時期3~4月、9~10月
苗の植え付け時期3~4月、9~11月
収穫時期種まきから約1.5ヶ月

水菜

水菜は、「水と土さえあれば育つ」といわれているほど丈夫な野菜なので、初心者さんにもチャレンジしやすいでしょう。

春にも栽培を開始できますが、冬に収穫する水菜の方が葉が最も柔らかくなることから、秋から育て始めるのがおすすめです。

水菜は乾燥にとても弱いため、芽が出るまでは新聞紙を土の上に被せるなどして、乾燥を防いでくださいね。

種まきの時期3~5月、9~10月
苗の植え付け時期3~6月、9~11月
収穫時期種まきから約1.5ヶ月

春菊

独特の苦みや香りにファンが多い春菊は、鍋物やおひたしなど、和食の定番食材として人気ですね。

種まきや苗の植え付けは、春と秋のどちらでも行うことができます。

酸性土壌に弱いのでpH調整を行うことや、こまめな水やりを忘れないようにしてください。

種まきの時期3~5月、8~10月
苗の植え付け時期4~5月、9~11月
収穫時期5~7月、10~3月

家庭菜園におすすめの野菜【冬編】

寒い冬でも、以下のような野菜なら家庭菜園を始めることができます。

  • ラディッシュ
  • ほうれん草
  • ルッコラ

では、それぞれの特徴について解説していきましょう。

ラディッシュ

華やかな色で、サラダなどの料理に彩りをプラスしてくれるラディッシュ。

別名「二十日大根(はつかだいこん)」と呼ばれており、春から夏では20〜30日ほど、秋から冬では30〜40日ほどで収穫できます。

大きく育てすぎると味が落ちるので、早めに収穫するようにしてください。

種まきの時期2~5月、9~10月
苗の植え付け時期種まきからが一般的のためなし
収穫時期4~7月、10~1月

ほうれん草

ほうれん草は、寒さにあたると甘みが増すので冬から育ててみるのもおすすめです。

酸性土壌に弱いため、石灰を入れてpHを調整すると、上手に栽培することができますよ。

虫の被害も少ない野菜だからこそ、土づくりを丁寧に行なえば簡単に美味しいほうれん草を収穫することが可能です。

種まきの時期2~5月、9月~11月
苗の植え付け時期種まきからが一般的のためなし
収穫時期種まきから約2ヶ月

ルッコラ

ほろ苦さで料理をさらに引き立ててくれるルッコラは、暑さと寒さに強いため、12~2月以外なら栽培が可能です。

種をまいてから20日ほどで収穫でき、病気になりにくいところも魅力的でしょう。

直射日光にあてると辛くなったり葉が固くなったりするので、半日陰で風通しの良いところで栽培してくださいね。

種まきの時期3~10月
苗の植え付け時期種まきからが一般的のためなし
収穫時期4~11月

家庭菜園を成功させるためのポイント

初めて家庭菜園を成功させるためには、以下3つのポイントを押さえておきましょう。

  • 準備するものを知っておく
  • 適量の水やりを欠かさない
  • 置き場所に注意する

3つのポイントについて解説していきます。

準備するものを知っておく

広い庭がなくても、以下6つのものを準備すればすぐに家庭菜園を始められます。

  • プランター
  • 鉢底石(土を入れる前にプランターの底に入れておく石)
  • 肥料
  • 薬剤
  • じょうろ

どれもホームセンターなどで手に入るものなので、面倒な手間がかからないのも嬉しいですね。

適量の水やりを欠かさない

夏場は特に、水が足りなくて枯らせてしまうことが多いため、土に水をたっぷりかけましょう。

土が乾いたら水をあげるのが原則ですが、夏の気温が高いときは根にダメージを与えないように早朝に行うのがおすすめ。

一方、冬の水やりは根が凍らないようにお昼頃までに行なっておきましょう。

置き場所に注意する

品種にもよりますが、家庭菜園を行うときは日当たりの良い場所に置くのが基本です。

できる限り6時間ほどは日に当てるのがベストですが、夏場は15時以降の西日を避けるようにしてください。

まとめ

今回は、家庭菜園におすすめの野菜を栽培時期別に紹介しました。

初心者さんはついつい「家庭菜園って難しそう…」と躊躇してしまいがちですが、この記事で紹介した野菜はどれも育てやすいものばかりです。

家庭菜園を始めれば、安心安全の新鮮な野菜を食べられるうえ、節約にもつながるので、この機会にスタートしてみてください。

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この記事を書いた人

経営者、JSA認定シニアソムリエ。高級レストランの運営、マーケティング、人材育成を10年。その後、水産の仕事に携わることで、食の源流から、加工、流通、お客様の口に入るまで一連の食の在り方を学ぶ。持続可能で、自然と共生しながら人を幸せにする「食」を追求。現在、自社植物工場と、渓流魚養殖、レストランを計画中。ぞろ屋合同会社代表。

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