植物工場を自分でDIYしよう!必要なものや手順とは?

植物工場を自分でDIYしよう!必要なものや手順とは?

施設内で飼育環境を整え、植物を育てる「植物工場」。

天候に左右されず安定的に植物を収穫できるからこそ、「自分でDIYしてやってみたい!」と思っている方も多いのではないでしょうか。

今回は、植物工場を自分でDIYするために必要なものや、DIYの手順についてご紹介します。

目次

植物工場を自分でDIYすることはできる?

植物工場を自分でDIYすることは可能です。

「大きな設備とか、複雑なものを用意しなきゃいけないのかな?」と不安な方もいるかもしれませんが、ラックや栽培槽、LEDライトなど簡単に揃えられるものだけで始められます。

パクチーやパセリ、レタスなど、様々な野菜を室内で育てられるので、毎日の食卓が彩ること間違いなし。

次章からは、植物工場の主流である水耕栽培をDIYするやり方についてお話します。

水耕栽培

植物工場を自分でDIYするときに必要なもの

植物工場を自分でDIYするときは、以下7つのものをご用意しましょう。

  • 栽培槽
  • ラック
  • 水耕栽培パネル
  • ポリウレタンスポンジシート
  • 液肥
  • エアーポンプ
  • LED蛍光灯

では、上記7つについて解説していきます。

栽培槽

植物を育てる栽培槽は、高さのあるトレイやプラスティックのコンテナを選んでみてください。

どんな野菜をどれくらいの量育てるか、育成環境について考えながら、ぴったりの栽培槽を探してみましょう。

ラック

栽培槽を置くラックを用意しましょう。

ラックがあれば、限られた面積でも多くの植物を育てられます。

どんなラックを選べば良いのか悩んでしまったら、LEDライトをつるすのが簡単なメタルラックを検討してみてください。

水耕栽培パネル

水耕栽培パネルとは、発泡スチロールなどの板に苗を植える穴が空いているパネルのこと。

「藻が付きにくい」「植物の根が侵入しにくい」など、メーカーによって様々なメリットのあるパネルが販売されているので、好みのものを選んでみましょう。

ちなみに、発泡スチロールを買ってきて自宅で穴を開けるのは、手間や時間がかかるためおすすめできません。

ポリウレタンスポンジシート

ポリウレタンスポンジシートは、植物が育つ土台として使用します。

スムーズに植物を成長させるためにも、切り込みが入っているものを購入しましょう。

予算に余裕がある場合は、くぼみがついているポリウレタンスポンジシートもおすすめです。

くぼみによって種がしっかり固定されるので、チェックしてみてください。

液肥

液肥とは、水に溶けやすい液体状の肥料であり、植物工場で主に行なわれる水耕栽培でよく用いられています。

根や茎から栄養を吸収しやすい液肥だからこそ、即効性がある一方で与えすぎると成長を妨げてしまうことも。

使用量や頻度は、推奨されている規定量に沿うことがベストです。

エアーポンプ

エアーポンプは、液肥に酸素を供給し、植物の成長を促進させる道具です。

植物が育つには酸素が必須なので、エアーポンプを使うことで根から効率良く酸素を行き渡らせることができます。

一方で、もやしやかいわれなど、1週間程の短期間で収穫できる野菜にはエアーポンプは必要ありません。

レタスや水菜、トマトなど、1ヶ月以上の期間を要する植物を育てる際は、エアーポンプを利用したほうが元気な野菜を収穫できるでしょう。

LED蛍光灯

室内でも植物が光合成をできるように、LED蛍光灯は必須の道具です。

赤や青など、様々な色のLED蛍光灯が販売されていますが、お金をかけたくない場合は白色のものでも問題ありません。

保証付きで1本1,000円以下のLED蛍光灯を探してみてください。

植物工場を自分でDIYする手順

植物工場を自分でDIYするときは、以下の手順で行っていきましょう。

  1. ラックを組み立てる
  2. ラックにLED蛍光灯を固定する
  3. 栽培槽をセッティングする

上記3つの手順について解説します。

ラックを組み立てる

まずは、説明書を見ながらラックを組み立てていきましょう。

1人で組み立てるのが不安な方は、簡単に設置できるラックを用意したり、無理をせず家族や友人などに手伝ってもらうことがおすすめです。

ラックにLED蛍光灯を固定する

ラックを設置できたら、LED蛍光灯を固定します。

メタルラックなら、上部の棚が鉄格子状になっているので、そこにLED蛍光灯を取り付けるのが簡単です。

一方、スチールラックはLED蛍光灯を固定する場所がないので、棚に穴を開けたり接着したりなどの工夫が必要ですよ。

栽培槽をセッティングする

最後に、栽培槽をセッティングします。

水耕栽培パネルの上にポリウレタンスポンジシートを敷き、それを栽培槽の中に置きましょう。

後は、ラックに栽培槽を置くことで、DIYは完了です。

植物工場を自分でDIYするときの注意点

植物工場を自分でDIYするときは、以下2つの注意点を押さえておくことが大切です。

  • 水耕栽培の手順に沿って育てる
  • 適切な株数で栽培する

それぞれの注意点を踏まえて、安心安全の野菜を育てていきましょう。

水耕栽培の手順に沿って育てる

植物工場を自分でDIYし、野菜を育てるには、以下のように水耕栽培の手順に沿って進めていくべき。

  1. 種をまく
  2. 苗を育てる
  3. 苗を植え替える
  4. 育成する
  5. 収穫

必ず行いたいのが、3ステップ目の「苗を植え替える」ということ。

長期間同じ容器で栽培していると、水の状態が悪くなって植物が枯れる原因にもなるので、ある程度根が成長したら植え替えてくださいね。

適切な株数で栽培する

適切な株数で栽培するのも、植物工場を成功させるためのポイントです。

1つの栽培槽にたくさんの植物を育てると、隣の株とぶつかり、傷んでしまうことも。

一方で、少なく育てすぎると、電気代などのコストに見合わない量しか収穫できなくなる可能性があります。

まずは、株と株の間隔を15cm程度に設定し、育成してみてくださいね。

まとめ

今回は、植物工場を自分でDIYするために必要なものや、DIYの手順についてご紹介しました。

天候を気にせず好きなときに好きな野菜を育てられる植物工場なら、安心・安全の野菜を収穫することができます。

必要なものも簡単に揃えられるので、気になる方はぜひ試してみてください。

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この記事を書いた人

経営者、JSA認定シニアソムリエ。高級レストランの運営、マーケティング、人材育成を10年。その後、水産の仕事に携わることで、食の源流から、加工、流通、お客様の口に入るまで一連の食の在り方を学ぶ。持続可能で、自然と共生しながら人を幸せにする「食」を追求。現在、自社植物工場と、渓流魚養殖、レストランを計画中。ぞろ屋合同会社代表。

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