完全栄養食品とは?メリット・デメリットを詳しく紹介!

完全栄養食品とは

「最近よく聞く完全栄養食品ってどんなもの?」「完全栄養食品のメリットやデメリットが知りたい」と思っていませんか?

完全栄養食品を利用すれば、私たちが生きるうえで必要な栄養を簡単にとれるので、忙しくて食事の時間をとれない方や食糧危機に備えたい方にぴったりです。

今回は、完全栄養食品の概要や種類、メリット・デメリットについて解説します。

記事の後半では、完全栄養食品がおすすめの人についてもお話するので、参考にしてみてください。

目次

完全栄養食品とは

まずは、完全栄養食品とはどんなものかということについてお伝えしていきます。

こちらの部分を読めば、完全栄養食品の特徴や種類をばっちり解決できますよ。

完全栄養食品とは「生きるうえで必要な栄養をとれる食品」

完全栄養食品とは、人が生きていくうえで必要な栄養をとれる食品のことです。

完全食や完全栄養食などとも呼ばれており、一般的に厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」に基づいて1食あたりの栄養を摂取できるように作られています。

ちなみに、完全栄養食品と混同しやすいものとして「サプリメント」が挙げられるでしょう。

サプリメントとは、健康の維持増進に役立つ特定の栄養成分が含まれているもので、必要な栄養素をまんべんなく摂取できる完全栄養食品とは異なります。

3つの種類がある

完全栄養食品は、主に以下3つの種類に分けられます。

  • ドリンクタイプ:水や牛乳などに粉末を溶かして飲むもの
  • 固形タイプ:クッキーなど固形のもの
  • 食事タイプ:カレーやパスタなど普段の食事と同じようなもの

ドリンクタイプは、粉末を水などに溶かして飲むので、時間がないときや食欲がないときにぴったり。

「ちょっと小腹が空いているけど、そこまでたくさんは食べたくない」という場合は、クッキーなどの固形タイプを選ぶと良いですね。

いつものご飯に置き換えたい場合は、食事タイプが一押し。

カレーやパンなど、美味しく満足感があるものばかりなので、完全栄養食品を試すのが初めての方はストレスなくトライできるでしょう。

完全栄養食品が重要視されている理由

完全栄養食品が重要視されている理由は、たくさんの人が健康や栄養に興味を持つようになっているから。

コロナ禍によって、自身の健康状態を今までよりしっかり管理しようと考えている人が増えている一方で、仕事で忙しくなかなか理想的な食事を用意できない人は多いです。

しかし、完全栄養食品を生活に取り入れれば、簡単にバランスの良い栄養を摂取できます。

また、完全栄養食品はそれ1つで十分な栄養がとれるからこそ、食糧危機対策にも効果的です。

災害時のための備蓄食料が話題になっている現在に、うってつけの食品といえるでしょう。

完全栄養食品のメリット4つ

完全栄養食品のメリットは、以下の4つです。

  • 手軽に栄養をとれる
  • 専門知識がなくても食生活を改善できる
  • ダイエットにも効果的
  • 備蓄食料にもなる

では、それぞれのメリットについて解説していきましょう。

手軽に栄養をとれる

完全栄養食品における最大の魅力は、手軽に栄養をとれるということでしょう。

袋から食品を取り出して食べるだけで、しっかりとした栄養を摂取できるので、忙しい方や料理が苦手な方にもぴったりです。

日々の生活におわれていると、健康を意識して食生活を変えたいと思っても、なかなか手は回らないもの。

「食材を買ってきて料理をするのは、面倒くさい!でも、すぐに栄養のあるものは食べたい」という気持ちにばっちりマッチするのが、完全栄養食品です。

専門知識がなくても食生活を改善できる

完全栄養食品は、専門知識がなくても食生活を改善できるというメリットもあります。

健康的な食事を目指す場合、食物繊維やたんぱく質など、どんな栄養素が必要でどんな食べ物を食べれば良いのかを知らなくてはいけません。

サプリメントを利用する場合も、含まれている特定の栄養成分にどんな効果があるのかわからなければ、健康面に優れた食生活をおくれませんよね。

完全栄養食品なら、健康に関する知識がなくても1つ食べるだけで十分な栄養をとることが可能なので、専門知識がなくてもより良い食生活が実現できます。

ダイエットにも効果的

完全栄養食品は、ダイエット中の人からも注目されています。

様々な商品が販売されている完全栄養食品の中には、糖質が抑えられているものも珍しくありません。

全国保険協会によると、糖質を控えめにすれば、糖を脂肪に変えて蓄えるホルモン・インスリンの分泌を少なくできるので、太りにくくなるといわれています。

また、たんぱく質がしっかりと含まれている完全栄養食品を選べば、筋トレやエクササイズがより効果的になるでしょう。

罪悪感なく食事を楽しめる完全栄養食品は、ダイエット中の強い味方ですね。

備蓄食料にもなる

完全栄養食品は、災害時に役立つ備蓄食料にもなります。

常温で保存でき、賞味期限が長いものも多いため、もしものときのためにも安心して常備しておけますね。

ドリンクタイプのものなら水に溶かすだけで栄養がとれますし、固形タイプや食事タイプは満足感も得られます。

栄養が不足しがちになる災害時を考慮して、今から完全栄養食品を揃えておくと非常事態にもしっかり対処できるでしょう。

完全栄養食品のデメリット2つ

どんなものにも短所があるように、完全栄養食品にも以下のようなデメリットが存在します。

  • 咀嚼回数が減る
  • 完全栄養食品だけではカロリー不足になる可能性がある

事前に完全栄養食品のデメリットを押さえておき、上手に活用していきましょう。

咀嚼回数が減る

完全栄養食品を取り入れると、咀嚼回数が減るというデメリットがあります。

特に、ドリンクタイプは噛まずに必要な栄養分を摂取できるため、完全栄養食品だけで生活をすると顎の力が弱まってしまうことに。

咀嚼回数が減れば満腹感もなかなか得ることができないので、毎食ではなく1食を完全栄養食品に置き換えたり、普段の食事にプラスして取り入れるのがおすすめです。

完全栄養食品だけではカロリー不足になる可能性がある

完全栄養食品を3食続けて食べる生活では、カロリー不足になる可能性があります。

栄養をしっかりととることができる完全栄養食品ですが、低カロリーなものが多く、毎日食べ続けるとエネルギーが足りなくなってしまうかもしれません。

とはいっても、1つの食品だけで十分な栄養を摂取できるため、先ほどお話したように食事の一部分だけを置き換えればスムーズに食生活を改善することが可能です。

完全栄養食品がおすすめの人

最後に、完全栄養食品がおすすめの人を以下にまとめてみました。

  • 毎日忙しい人
  • 手間をかけずに栄養をとりたい人
  • 料理をするのが面倒くさい人
  • 食欲があまりない人
  • ダイエットに取り組んでいる人
  • 災害のために食べ物を備えておきたい人

現在は、いろいろな完全栄養食品が販売されているので、状況や気分に応じて好みのものを探してみましょう。

まとめ

今回は、完全栄養食品の概要や種類、メリット・デメリットについて解説しました。

完全栄養食品は、人が生きていくうえで必要な栄養をとれる食品のことであり、「ドリンクタイプ」「固形タイプ」「食事タイプ」と3つの種類に分けられます。

手軽に栄養がとれて備蓄食料にもなる完全栄養食品ですが、咀嚼回数が減ったり利用方法次第ではカロリー不足になったりといった側面も。

3食全ての置き換えは避けて、1食だけ完全栄養食品にするなど、上手に活用しながら健康的な食生活を送っていきましょう。

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この記事を書いた人

経営者、JSA認定シニアソムリエ。高級レストランの運営、マーケティング、人材育成を10年。その後、水産の仕事に携わることで、食の源流から、加工、流通、お客様の口に入るまで一連の食の在り方を学ぶ。持続可能で、自然と共生しながら人を幸せにする「食」を追求。現在、自社植物工場と、渓流魚養殖、レストランを計画中。ぞろ屋合同会社代表。

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